今やフレンチは野菜中心 「Le Gault&Millau Vert 2013」 Frank Fol 著

2013年6月



 

 

 

 

 

 

 

世界的な健康志向をうけ、最近のフレンチは、野菜や香草の体内のデトックス(解毒)作用を重視する傾向だ。自らの野菜園や果樹園を持つシェフが多くなり、脱肉崇拝がうたわれて久しいなか、“野菜と果物を考えて!”のサブタイトルをつけたガイド本がゴー・ミヨから出版された。共著のフランク・フォルは「野菜シェフ」として、レストラン業界と一般人への野菜と果物の啓蒙運動をすすめて24年目になる。当ガイド本は野菜を重視するレストランの紹介のみでなく、シェフの野菜への哲学、レシピ、また野菜市や専門店の住所なども併記してある。ゴー・ミヨはグルメガイド本としてミシュランと比較されがちだが、常に時代のニーズをいち早く感知し、革新的なオピニオンリーダーとして独自の見解をもつことで知られている。