2013年2月
ブリュッセル自由大学の近く、いわゆる「イクセルの墓地」付近にはレストランやカフェ、スナックがたくさんある。カフェには多くの学生がたむろしているが、レストランも味や値段の点でなかなか捨てたものではない。フレンチやベルギー料理、無国籍料理などいつでもどこでも満員なのがそれを物語っている。その中でもタイやベトナムといったアジヤ系の店が日本人には魅力だ。
オーキデ・ブロンシュ(白いランの花)は、伝統的な南北ベトナム料理を手ごろな値段で食べさせる店だ。留学で来ていたカティアが本国の政変で帰国できず、店をオープンしたのが25年前。ベトナム式の笑顔と繊細なサービス、本国同様の美味しい料理とで人気がある。
フレッシュミントやバジル、シトロネルなどの香草たっぷりの料理は選択するのが困るほど種類が多い。スペシャリティは、驚くほどの種類の肉やエビ類、新鮮な野菜をダシで煮るフォンデュ(48€/2人)。ライス・テーブルは、3種類の前菜と3種類のメイン(45€/2人)。明るい地上階、植民地時代を思わせる2階も楽しい雰囲気だ。