レストラン フランソワ

2017年1月

フランソワ 魚店
フランソワ 魚店

魚介類専門のレストラン「フランソワ」は、下町のサント・カトリーヌ教会前の広場(la place Sainte-Catherine)と交差するブリック川岸(Quai aux Briques)にある。
昔は波止場だったこの辺りは、魚市がたち活気溢れる地区だったという。今でも魚料理の店がたくさん軒を連ねているが、その中のピカ一が「フランソワ」。創始者の孫娘が健在という100年続く魚専門店である。
魚や牡蠣売りとしてスタートしたが、ムール貝料理とフリッツ(フライドポテト)を提供する小さなビストロを隣に開いた。二代目がレストランとして格上げして以来、口の肥えたグルメを唸らせてやまない。現在も魚屋が健在で、今では珍しくなったが、手で殻をむいた北海の小エビやこれを使ったコロッケなど、仕出し部門も種類が豊富だ。

フランソワ レストラン
フランソワ レストラン

ケータリングサービスもしている。2階にはバンケット会場もあるので、大人数のときは便利である。
当店のスペシャリティは「オマールエビ」だ。オマールは一匹450g~850gと3サイズあり、食べ方もベルヴュBelle-vue(自家製のスパイス煮、冷製)、ナ―ジュNage(クリーム系のスープ煮)、ブルーBleu(クールブイヨン煮、溶かしバターと粗塩添え)、グリエGrillé(ピリッと辛いベアルネーズソース添え)がある。オマールを一匹でなく、半身でも同様の調理法で注文できる(½ Homard standard au choix、Belle-Vue, à la nage, bleu)、35.00€。

今回は特製(レシピは企業秘密)のスパイスで煮た冷製のオマールを試した。しっかりした噛み心地のプリッとしまった身と上品な味で、今まで食べたベルヴュの中で一番といっていいほどの美味しさで、添えてある自家製のマヨネーズも不要なぐらいだ。前菜はベルギーの定番、北海の小エビのコロッケ。これもいうまでもなく絶品。日替わりランチ(28€)もある。

 

左から→オマールエビのBelle-vue, エビのコロッケ, ムースオショコラ, 魚店の魚2枚 ※写真をクリックすると拡大されます。

レストラン 魚屋(レストランの横)
Quai aux Briques 2 Place St.Catherine 12
1000 Bruxelles 1000 Bruxelles 
定休:月曜 火曜~木曜 09h30 - 19h00
www.restaurantfrancois.be 金曜~土曜 09h00 - 19h00
  日曜 10h00 - 14h00