気分はミツバチマーヤ

2012年8月

 

 

 ホクホクと美味しい日本のカボチャやカリッとした食感のキュウリが食べたくて、今年は庭のバラを引っこ抜いて畑を作りました。亭主を叱咤激励、水はけの悪い粘土質の土を深く掘り起こし、腐葉土やブリコで買った土とピートに交えました。ポットにまいた種から本葉が出たので、4月中旬、大事に土に下ろし、日本へ一時帰国をしました。ところがですよ、なんですか今年の異常気象。帰って来たらキュウリは全滅、カボチャも半分は跡かたもなく消え失せておりました。

 

 それでもくじけず、せっせと世話をしたら、あら嬉し。頑張ってツルを這わせ出したではありませんか。ところが5月の豪雨や強風の連続パンチ。6月には朝の気温が12度なんて日もあり、「冬の気温でしょうが」とむくれる毎日が続く。でも合間をぬってチラホラと顔を出す太陽に、健全な土壌に育った我がカボチャ、元気に花をつけてくれます。しかしここで問題発生。いつもならブンブン飛びまわっているハチや虫がいないのだ。異常な寒さで逃げ去ったのか?ならば私がハチの代役をするしかありません。綿棒の先に雄花の花粉をつけ、雌花に移します。早朝にするのが理想的と本にある。低血で朝が苦手などといっている場合ではありません。毎朝、起きがけのパジャマ姿のまま、雄花はどこだ、雌花さんハイどうぞと、マーヤ叔母さんの登場(人様には見られたくない格好だ)。

 

 そのかいあってか、7月にはピンポン玉ぐらいからも結構大きいものまで実をつけているカボチャの森。でも、でもですよ。8月になれば朝晩涼しくなるベルギー。下の方の葉っぱはもう黄色く枯れ始めいる。近くの畑の小麦は、黄金色の穂を下げているので収穫が近い。せめてあと3週間。天気を祈って、テルテル坊主でも作ろうかな~。

 

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