ワインバー Le
wine Bar Sablon des Marolles
2015年3月
昨今はワインバーが大流行り。雨後の筍の様にたくさん出現しているが、その中で一押しがマロル地区にあるワインバー「マロルのワインバーサブロン」。ブリュッセルの多くのワインバーはワインが主で、食べ物はおつまみ的が多いが、ここはバーというかワインレストランとでもいいたいほど、めっぽう美味い料理が登場する。その理由は、オーナーのソムリエ、ヴァンサン・トマ(Vincent Thomaes)が、家族が経営する2つ星レストラン、シャトー・デュ・ミロード( Le Château du Mylord )のチーフソムリエとして25年間働いていたからだ。
ヴァンサンは、上品で豪華な料理もいいが、質は落とさないがシンプルで美味しい料理をもっと庶民的な場所で提供したいと思っていた。ブリュッセルで庶民的といえばマロル以外になく、骨董品に興味がある彼にはまさにピッタリの場所だった。ワインの専門家の彼が提供するワインは、有名醸造所はもちろんだが、その長い経験から知り得た極上のワインを分かち合いたいと願う彼の目にかなったものが多く、新しい発見をすること請け合いだ。例えば、コート・デュ・ローヌのドメイン 、 le domaine Mur Mur Ium AOC Ventouxだ。シャンパンはほとんどが小さい醸造所製。グラスワインもある。
料理もおつまみ的なものが欲しい人は、イベリコハム、ベロータ(42ヶ月熟成)、アルティザナルな白ブダンソーセジや野うさぎのテリーヌなど。しっかり食事をしたい人には、開店以来たちまち定番となったカリフラワーのコンポート、キャビア添(la compotée de choux-fleurs au caviar)の他、ベルギー製のアンドゥイエット(andouillette belge)、オーブラック産牛、 頬肉の赤ワイン煮(joue de bœuf de l'Aubrac, braisée au vin rouge)など。ウイークエンドは15€のランチあり。水曜、木曜、金曜の夜のみ開店。但しウイークエンドは土曜の昼と夜、日曜はノンストップで昼から16時までオープン。
時間があったら、隣りのエピスリーも覗いてみたい。毎週石臼でひく小麦粉、バラッタで作ったバター、オリーブオイル、酢や缶詰、ビオの野菜などこだわりの品揃えだ。水曜日から日曜の11時~19時まで。
●Le Wine Bar Sablon des Marolles
198, rue Haute - 1000 Bruxelles
●Le Marché du Wine Bar
196, rue Haute - 1000 Bruxelles