マラケシュ    Marrakech

2015年9月

 

 

ヨーロッパの文化や町並みも素敵だけれど、ここ以外の異文化体験もしてみたいと思い7月にモロッコはマラケシュに行ってきました。

メディナ
メディナ

モロッコ王国(通称:モロッコ)は北アフリカ北西部に位置し、ヨーロッパからアクセスしやすく、アフリカ大陸のなかでも治安はよいため、欧米人に人気の観光国。マラケシュはモロッコのほぼ中央に位置し、フェズに次いで2番目に古い町。モロッコを代表するとてもエネルギッシュな大都市です。町中では現地の人(ベルベル人、アラブ人)に交じって欧米人の観光客を多く見かけましたが、中国人や韓国人などのアジア人はほぼいなく、稀に日本人観光客を見かけました。


マラケシュ・メナラ国際空港からメディナ(旧市街)までタクシーに乗り約10分、メディナのヘソである「ジャマ・エル・フナ広場」(以下、フナ広場)に着きました。そこから先は徒歩でホテルに行きました。メディナは迷路のように細い道が入り組んでいるので車が入れず、地図も全く役に立たちません。宿の人にフナ広場まで迎えにきてもらいましたが、この案内なしに、宿までたどり着くことは不可能でした。

リヤド
リヤド

私達の宿泊施設は、千年以上も前からあるモロッコ独自の建築様式である「リヤド=邸宅」です。中庭がある邸宅を改装し、ホテルとして利用します。リヤドに泊まることは今回の旅の楽しみのひとつでした。人、ネコ、出店などがひしめき合うごちゃごちゃしている狭く細い道の先に小さな扉があり、その扉の向こうにリヤドがありました。騒々しい町中からは全く想像がつかない、静かで広々とした吹き抜けの空間に、豪華装飾が施された典型的なリヤドでした。


リヤドでは宿の方がモロッコのおもてなしの「ミントティー」を淹れてくれました。中国の緑茶にフレッシュミントの葉と砂糖の塊を入れた薫り高いお茶です。ミントティー専用のポットとグラスセットがあり、ポットからグラスには高い位置から注いで飲みやすくします。

ミントティー
ミントティー

暑いモロッコで熱いお茶?と思いましたが、ミントがたっぷり入っているため飲んだあと口の中がすっきり爽やかになり、すっかりはまりました。イスラム教のモロッコではアルコールは禁止されており、代わりにこのミントティーが「ベルベルウィスキー」と呼ばれて飲まれています。



翌日、フナ広場の北側に広がる世界最大の商業地区ともいわれる「スーク」に行きました。細く狭い道が網目のように巡らされ、

どこまでいっても店、物、人でいっぱいで大賑わい。肉や野菜、香辛料、陶器、皮革製品、家具、織物・・・など、何でも売っていました。驚いたのは、人々がとても親日家だったこと。モロッコではアジア人観光客=日本人と思われており、すごい勢いで日本語で話しかけてきます。おしゃべりが大好きなモロッコ人と話すと、「日本はいい国だ」「日本大好き」など日本に対して良いイメージをもっており嬉しかったです。


早朝のスーク
早朝のスーク
夜のフナ広場
夜のフナ広場


スークの迷い歩きを楽しんだ後、フナ広場に行きました。ここは夕方になると屋台が次々とでき始め、どこから来るのかワラワラと人々が集まってきます。そこらじゅうで大道芸がおこなわれ、とにかくどこもかしこもすごい人だかり。このお祭り騒ぎが毎日深夜まで続くそうです。ここの屋台ではタジン鍋やクスクスなどのモロッコ料理を安く食べることができますが、衛生面はあまり良いとは言えないので気になる方はレストランをお勧めします。私たちは屋台でもレストランでも美味しく食べ、体調を崩すこともありませんでした。


フナ広場の屋台
フナ広場の屋台
フナ広場の屋台料理
フナ広場の屋台料理

 

アラブ式のスチームバス「ハマム」にも行きました。町中には至る所にハマムがあり、現地の人々は週3回ほど通い、自分自身でアカスリをするそうです。私達は初めてなので、旅行者向けのアカスリなど全てやってもらえるハマムへ行きました。まずはシャワーを浴び、オリーブ油から作られた黒いサボンソープで体を洗って、それを流さずに横になり、十分に体を温めます。次はアカスリ。アカスリ用の手袋のミトンで全身くまなく丁寧にアカスリをしてくれました。これが本当に気持ち良く、また機会があれば是非行きたいと思いました。メディナを迷い歩きながらの買い物、現地の人たちとの会話、モロッコ料理、ハマム体験と、とても楽しい旅でした。

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