たい焼き

2017年2月

老舗の薄皮たい焼き
老舗の薄皮たい焼き

 立春を過ぎてもまだ寒い東京ですが、ベルギーの皆様はいかがお過ごしでしょうか。チョコレート王国とはいえ、焼きたてのワッフルや揚げたてのフリットのほうがおいしい季節ですよね?日本の私は、ついつい街角のたい焼き屋やスーパーの野菜売り場の(なぜかここ数年で定番となった)焼き芋に財布のひもがゆるみます。
冬の大阪では、家族の誰かがたこ焼き屋に吸いよせられて買って帰ってくることが多かったのですが、東京ではたこ焼き屋の遭遇率が低いため、たい焼きを食べるほうが少しだけ増えました。そして気づいたのは、老舗といわれる店ほどかりかりの「薄皮たい焼き」が多いようだということです。たまたまなのか、関西と関東の違いなのか、ふっくらふわっふわのいわゆる「厚焼き」といわれるたい焼きで育った私には驚きでした。
 

クロワッサンたい焼き
クロワッサンたい焼き

幼い頃、我が家には大阪の家庭には必ずあるといわれるたこ焼き器だけではなく、なぜか鉄製のたい焼き器もあり、母がお店に比べると少し小ぶりのたい焼きを焼いてくれたものでした。母のたい焼きはホットケーキミックスで作るふわふわ生地でした。「えべっさん」と言われる1月の十日戎に毎年近所の恵比寿神社にやってくる評判のたい焼き屋さんの売りは「はちみつ入り」と謳ったふわふわ生地でした。そんなたい焼き歴をもつ私は断然ふわふわ派・・・だったのですが。
ふわふわ生地というのは和洋問わず、往々にして卵のおかげ。卵アレルギーだから、たい焼きが食べられない・・・と思っていたわが子が「たい焼きを食べられる!」と驚喜したのは薄皮たい焼きの店で原材料を確認した時のことでした。

羽根つきの薄皮たい焼き
羽根つきの薄皮たい焼き

もちろん、すべての薄皮たい焼きが卵なしというわけではないし、それまで入っていなかったのに、原材料の配合を変えたために食べられなくなった薄皮たい焼きの店もありますが、老舗はそうそう配合を変えないので、ねらい目です。
最近はクロワッサン生地、デニッシュ生地、ビスケット生地なんて変化球のたい焼きもあって、いろいろ試しましたが、やはり昔ながらのふわふわ生地・・・いやいや、こどもと食べるならカリカリ生地・・・とオーソドックスの二択で寒さを乗り切っています。

※写真をクリックすると拡大表示と説明文が出てきます。