2013年9月
EU本部があるシューマンのロータリー近くに、素晴らしい肉を扱う肉屋ジャック・オシェアがある。オーナのジャックは、アイルランド人精肉業者の8代目。オシェア家は、1790年から、アイルランドの南方で放牧、と殺、精肉販売を営んできたが、ブリュッセルに店を構えたのはジャックである。今から14年前だ。シューマンに店を開いたのは、この近くにアイリッシュパブがあり、多くのアイルランド人が集まるからという。
生まれた時から牛や馬に親しんだアウトドア少年のジャック。彼は偉大な父親から、肥育、きれいに手早くと殺する方法、肉のどこをどのようにさばくかなどノウハウの全てを学んだ。ブリュッセル店の名声が海を越え、ロンドンの有名店やデパートからも買い付けが押し寄せ、2006年からはロンドンでも買えるようになった。
店に置いてある肉の種類が豊富なことに驚く。サーロンステーキやソーセージとともに和牛もある。昼はこれらの肉をはさんだバゲットが飛ぶように売れ、途切れることなく来る客層も国際的である。シューマンを狙ったジャックの目が正しかったようだ。
Jack O’shea
Rue le Titien , 30
1000 Bruxelles